顔料作りの実習を通して、素材の特性を知り絵の具への理解を深めます。
どのような素材が各々の作品の創作に適しているかを知ることが出来ます。
今回のワークショップでは、日本画の伝統的な絵の具
「具絵の具」を作って、絵を描いてみましょう。
カキの貝殻を風化させて作られる胡粉をベースに、顔料を混ぜて作った絵の具です。
「具」とは胡粉の事を示します。胡粉(具)を混ぜることによりより色彩表現の幅が広がります。
胡粉特有の美しい質感が特徴の日本画絵の具です。
下にある道具と材料で自分だけの絵の具を作っていきます。
ステップ1
顔料は、24色用意いたしますので、その中から8色を選んでいただきます。
ステップ2
ガラス板の上に、選んだ顔料を適量取り出します。
展色材の水彩メディウムを数滴加えます。
ステップ3
ペインティングナイフを使って、顔料と水彩メディウムを均等に混ぜます。
ステップ4
練り棒を使って、顔料が滑らかな状態になるまで研磨します。
その後、ペインティングナイフで研磨した水彩を調色盤の凹槽に入れれば完成です!
出来上がった絵の具で、色見本や、景色などを描いてみましょう。
写真:小田崎 智裕