竹林は手入れが大変で、放っておくとどんどん育ってしまうので厄介者に思われてしまうこともしばしば。そんなネガティブイメージの竹も、リビングアート的視点から見ればアートやデザインの素材に見えてきます。
例年は糸ノコギリとベルトサンダーを使って竹を削りましたが、今年はそこにニューマシンが加わり、より自由な形を作り出すことが可能になりましたよ。裏山の厄介な素材を、自由な発想で生活の道具やオブジェにデザイン・アートしちゃいましょう!
今年は更に、お父さんお爺ちゃんと一緒に作れる竹とんぼキットもご用意しました。誰が一番高く飛ばせるかな?
会場は粟巣野にあるKAKI CABINETMAKERで行います。思いっきり竹とんぼを飛ばすにも十分な開放的な環境でお待ちしています。
このワークショップは、ご好評いただき満席となりました。
木とガラスという二つの違う素材を組み合わせて、一つのオリジナルペンダントを作りましょう。光を透過するガラス、肌触りの優しい木。好きな色を選んだり、好きな形に削ったりしながら、世界に一つだけのアクセサリーを作ることができます。
ガラスは、立山山麓にアトリエを構えるオバタ硝子工房さんに製作していただきました。今回、ガラス棒から製作したい方は、事前にオバタ硝子工房さんでガラス棒製作体験もできます。木工の会場であるKAKIとオバタ硝子工房さんは車で5分の距離なので、工房と素材をハシゴしながら、ものづくりを楽しんでみてください。
※ガラス棒の製作を希望される方は、最初にオバタ硝子さんに集合してください。
ガラス棒の製作体験を希望されない方KAKIに直接来ていただき、あらかじめ用意してあるガラスのかけらやガラス棒でペンダントの製作は可能です。
※このワークショップは、ご好評いただき満席となりました。
家具を作る過程で出てくる木っ端(こっぱ)。長さや幅、飾りの曲線を切り出した後の本来であれば捨てられてしまうものです。その木っ端を素材として使って、スツールやベンチのシート、そして木のオブジェを作ってっましょう!ベースとなる板は、好きな形にカットできます。木っ端の組み合わせは無限大…。面白い形から何が想像(創造)できるでしょうか。素材に触れ合いながら、手と頭を最大限に活用して、ここにしかない逸品を作ってみませんか!
会場は粟巣野にあるKAKI CABINETMAKERで行います。自然豊かで開放的な環境で、いつもより豊かに発想できちゃうかも!?
木工所でいろいろな家具を作った時にでる「木っ端(こっぱ)」。いつもなら捨てられてしまう部分ですが、このワークショップではこれらを素材として使います。
丸や四角の形に並べて、スツールやベンチの座面シートを作ったり…
枠の中に思い思いの発想で絵を描くように並べることで、木のオブジェをつくることができます。
このワークショップは、大好評いただき満席となりました。
切れ味の良い刃物で仕上げた木肌は、肌触りがよく、撥水性にも優れています。昔の木造建造物が風雨にさらされながらも良い状態を保っていられるのは、刃物で仕上げられているためとも言われています。実際に参加された皆さんが鉋をかけて、木肌がすべすべになっていく様子を体験して、スツールとして組み立ててお持ち帰りいただきます。
会場は粟巣野にあるKAKI CABINETMAKERで行います。自然豊かな環境でものづくりを楽しみましょう!
スツールを作るための木材。ここから、スツールのパーツを切り出していきます。
まずは鉋(かんな)がけに挑戦。鉋をかける前と後で、木の肌触りがどんなふうに変化するか、実際に触って確かめてみましょう。綺麗にかけることができるかな?
スツールのパーツが切り出されました。これを組み立てるとスツールになるのだけど…どれが座面でどれが脚になるのか、わかりますか?
一つ一つパーツを組み立てていきましょう。電動ドライバーを使って、少しずつスツールの形が見えてくるのが楽しい工程です。
ビスの頭が見えないように仕上げの加工をします。細かい作業が仕上がりのクオリティに影響します。がんばって!
スツールが完成しました!座ったり、ものを置いたり、いろいろな使い方ができそうですね。お家に持ち帰って、自分の部屋で使ってみましょう!
このワークショップは、大好評いただき満席となりました。
2020年のLIVING ART IN TOYAMAは、8月22日(土)〜8月23日(日)に開催される予定です。詳細はホームページにて随時お知らせいたします。
また、ANAの機内誌「翼の王国」6月号にて、LIVING ART IN TOYAMAが紹介されることとなりました。こちらもお楽しみに!
LIVING ART IN TOYAMA 実行委員の吉川です。
福沢地区コミュニティセンターがリビングアートに満たされた2日間が終わって早2週間。段々と秋の足音が聞こえてきている今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。「LIVING ART in OHYAMA」から「LIVING ART IN TOYAMA」と名前を新たにし、「新しい暮らしのスタイル」というタイトルで新たなスタートを切った2019年でしたが、今までにも増して一人一人が創造的に暮らしてゆくヒントが満載の2日間になったのではないでしょうか。
私は建築デザインの仕事をする一方で、本イベントの総合プロデューサーである貫場幸英氏のアシスタントとして活動しています。LIVING ART初参加は2006年ですので、イベントには10年以上関わらせていただいています。そんな視点で今年のイベントをふりかえりつつ、2019年のフィナーレとさせていただければと思います。
そもそも、「リビングアート」とは何なのでしょうか。貫場氏は、「一人一人が創造的に生きる為に、身近な素材を使って暮らしを豊かにする、誰にでもできるライフスタイルのことだ」と言います。例えば、今年の会場の所々に設えられていたセメントの一輪挿しは、散歩中に道端のコンクリートの隙間から力強く生えていた野花を見て思いついたもの。特別展示の「記憶の彩」は、着なくなった服を捨ててしまうのではなくて、何かその思い出を残しながら生活を彩れないかと考えて思いついたもの。また今年は非公開でしたが、アートスペースVEGAの象徴である「土の間の水盤」は、水たまりに映り込んだ青い空と白い雲を見て思いついたものだそうです。何気なく身の回りに当たり前のようにあるもの。ふと美しいなと感じたものや、大切な記憶や思い出。それらをいつもと少しだけ角度を変えて見ることで、暮らしを豊かにするカタチを作り出す。そんな実例が会場中に散りばめられていました。
ワークショップでは、古い布を使って空間を彩るリボンを作ったり、身近な素材である竹で楽器を作って、会場中に楽しいリズムを鳴り響かせました。富山大学のファクトリーでは、木っ端や木の削りカスを使って作る「コロコロくるま」や定番の「万華鏡」、そして「世界でひとつだけの花」。どれも気にしなければ捨てられてしまうようなものに新しい命が吹き込まれていました。アートマーケット9店舗では、プロからアマチュアまで、自身のライフスタイルの中でリビングアートを実践されている方々が出店してくださっていました。そして会場に用意された大きなキャンバスには、来場者の皆さんが思い思いに描くことで、会場そのものを大きなアート空間に変えてくださいました。
あらかじめ用意されたアート作品を見るだけではなく、来場者自らが素材に触れ手を動かして作ってゆくライブ感が、今まで以上に色濃く会場を満たしており、「あぁ、これが貫場氏の言っているリビングアートってことなのか…」と感じました。トップアーティストの作品があるわけではないけど、参加者一人一人がアーティストになって、会場全体がアート空間になってゆく。そして会場で作ったものや経験をそれぞれの家に持って帰って今度は自分の空間を彩れば、一人一人の毎日の暮らしがリビングアートになってゆく。それが、「新しい暮らしのスタイル」の提案だったのかなと。
リビングアートなライフスタイルが少しずつ広がり、「あなたのリビングアートは何ですか?」なんて尋ねることが自然になる。そんな誰もがリビングアートを持っている街になったら素敵ですね。2006年に初めてこのイベントに関わらせていただいた時、将来に悩む大学生だった私がこのイベントで最も惹かれたことの一つは、未来へ向けた時間をデザインしているところでした。単発のイベントではなく、ここで色々なことを経験した子供達が成長し、また次の世代の子供達にリビングアートの精神を伝えてゆく。それが貫場氏の考えているまちづくりの本質でした。そして今年は、長年リビングアートに参加し続けてくれていた子供が中学生になり、運営スタッフとして参加してくれていました。ゆったりとした時間の中で、少しずつリビングアートの芽が育ってきているなということを実感できました。
最後に、私が10年以上もこのイベントに関わり続けているのは、貫場氏の魅力に惹かれたのだろうと思います。 スポーツとアートとデザインを自由に飛び越えて、時には職人のような視点で物作りに励み、時には少年のような無垢な笑顔でアルペンスキーに取り組むスタンス。このギャップこそが子供 から大人までを笑顔にできる企画を考えられる秘訣ではないか、と考えています。
私にとってのリビングアートは何だろう?本業である建築デザインの仕事をしながら、頭の片隅でいつも考えています。人の暮らしを豊かにするライフスタイル、そんなリビングアートの心が込められた建築ができたらきっと素敵ですよね。そして、どんな人の仕事や活動にも込めることのできる思いだと思います。「あなたのリビングアートはなんですか?」今度は福沢で皆さんとそんなお話ができたら楽しいすね!
「ゆくゆくは、リビングアートなライフスタイルを持った方をもっともっと紹介する為に、コンテストのようなことをやりたいな…」と先日貫場氏が呟いているのを小耳に挟みました。今年のイベントが終わったばかりだというのにもう未来の妄想を始めてるんですか…と思いましたが、なにやら新しい企みがあるみたいです。まだまだ進化し続けるLIVING ART IN TOYAMAからこれからも目が離せませんね!
それではまた、福沢でお会いできる日を楽しみにしています。ありがとうございました。
LIVING ART IN TOYAMA 2019が閉幕いたしました。8月17-18日の2日間でしたがたくさんの方々にご来場いただき、実行委員会一同心より感謝申し上げます。会期中会場には沢山の方々の笑顔を見ることができました。5つのオリジナルワークショップや、体験型のアートマーケット、ファクトリー、巨大壁画、ミュージックライブ&ライブペインティング、リビングアート食堂のここでしか食べられないグルメや、企画展示等々盛り沢山な2日間でした。またお会いしましょう!
LIVING ART IN TOYAMA 2019で行われたワークショップ「リズム製作所」にて、ワークショップ内で使う竹のギロが足りなくなってしまう事態が起こりました。折角お申込みいただいたにも関わらず参加することができなくなってしまったお客さまに心よりお詫び申し上げます。大変もうしわけありませんでした。今後このような事態が起こらぬよう改善し、より多くの方に楽しい時間を過ごしていただけるようイベントの運営に勤めてまいります。
LIVING ART IN TOYAMA 実行委員会
LIVING ART IN TOYAMA 2019、いよいよ本日開幕です。北日本新聞の朝刊には連載第3回目も掲載されていますので、こちらも是非チェックしてみてくださいね。
初日の今日は
9:00〜 シンポジウム「女性達のリビングアート」を開催。
10:00〜 アートマーケット開店、特別展示開館
11:00〜 リビングアート食堂開店
が主なスケジュールとなっています(※企画展示は本日16:00までの公開です)。
又、開催されるワークショップは
11:00〜12:30 「しりとり絵本製作所」
13:30〜14:30 「テラゾで一輪挿し」
となっています。参加予定の方は事前に受付にて受け付けを済ませてください。会場でお待ちしております!
3日間連載の中日。今回はLIVING ART IN TOYAMA 2019の企画展示と、そこに展示される作品たちへ込められた思いが語られています。